ドラムで連打が早く叩けないという悩みは結構多いです。もっとスピードアップしたい、アップテンポでも安定させたいという方もいると思いますので、今回はシングルストロークのスピードアップに効果的な練習方法を紹介していきます。
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効果的な体の使い方を知る
まずスピードアップに欠かせないのが「脱力」です。ガチガチに力が入るとスピードも上がりません。
ただ、脱力と一言で言っても実際にどうやって力を抜くのか?どれくらい力が抜けたらいいのか?という部分は分かりにくいと思います。
なので、最初に自分の体の使い方についてちょっと知っておく事が重要です。次の動画を参考にしてみて下さい。私が3年間師事した山辺さんの動画があります。
体の使い方が少し分かってきたら別の練習方法も紹介していきますね。
スピードアップの練習
それでは練習の仕方ですが、一番大事なのは片手ずつ練習する事と軽いタッチ。
軽いタッチ、ドアを軽くコンコンとノックする感じの軽い音で練習することで力を抜く事を意識します。握りこんで力を入れると軽いタッチの音にはなりません。
なので普段よりも少しだけふり幅を小さくする事でその分力が抜ける事を意識してして下さい。
練習方法としては次の動画が参考になります。
テンポをまず少し余裕のテンポに設定して、16分音符を叩くのですが、
まずは右手だけ8分で叩きます。
一定のふり幅で2~3分位は安定してできるようにして下さい。きついならテンポを落とす。
それができたら今度は全く同じ事を左手でやります。
それができたらまた右だけ、そしてまた左だけ。
両方安定してできるようになったら初めて両手の16分に行きます。
なぜ片手ずつかというと、左手はいつも右手にリードされる形で演奏する場面が多いです。
左手だけでも単独で一定のテンポ、ふり幅で安定させる事がスピードを上げる上で大事。
できるだけリバウンドを意識して楽にできるようにして下さい。
それから注意点としては、力は抜けていてもスティックの軌道はフニャフニャならないように。
軌道が安定しないと音の安定はできにくいです。
そしてその後ジリジリテンポを上げて同じ事を繰り返していきます。
一気にテンポを上げない。あくまでジリジリ、3~5位ずつテンポを上げて下さい。
この練習では音量の事は気にしない事です。大事なのは楽に力を抜いていく事なので
音量の事はここでは切り離して考えて下さいね。なぜなら軽いタッチで叩けるようになれば後はふり幅を少しずつ大きくして音量もコントロールできるからです。
片手ずつトレーニングするやり方は多くの一流ドラマーの方々も同じ事を言っていますし、僕も教える時はこの方法です。
毎日少しずつ練習して少しずつテンポを上げてみましょう。一日で一気にテンポアップはできません。
ダブルストロークのスピードアップ練習
次にダブルストロークのスピードです。
まず大事なのはさっきも書きましたが音量を気にしない。音の粒とか音量、サウンドを気にしない事から始めます。
サウンド的な事、ダブルストロークの音の粒等は後からできるようになるのでここでは一旦忘れてスピードアップの練習をしましょう。
ダブルストロークのスピードに欠かせないのはシングルストロークと同じく脱力ですが、意識して脱力と言われてもなかなか分からないと思いますのでこの練習です。
まずはゆっくり目のスピードでダブルストロークをします。この時に音量を気にしない。というよりも出さない。
さっきも書きましたが、コンコンコンコン・・・って感じで軽くノックする感覚でダブルストロークをします。握りこんで力をいれるとゴンゴンゴンゴン・・って感覚になるので。
シングルストロークの時よりもステッィクのふり幅は小さくていいのでコンコンと軽くドアをノックする感覚でいいです。
これをスネア、タム、フロアタム、シンバルなどに好きな所に移動しながらやってみてください。軽いタッチなのでシンバルもジャーンてならないように。
ダブルストロークの2発は均等でなくても構いません、とにかく2打タッチできればいいです。安定してきて余裕がでてきてから、その軽いイメージのままふり幅を少しずつ大きくしていけば力を抜いた状態でのダブルストロークのイメージができます。
軽く軽く軽く軽く、かるーいタッチ。
この軽いタッチのままふり幅を変えることで力を抜いたダブルストロークができます。ふり幅が大きくなっても軽いタッチの意識は変えません。
ダブルの音量を揃えたりは別に練習が必要ですが、まずは力を抜いて軽いタッチで練習する事。
この軽いタッチができないままスピードを上げようとすると力が入ってなかなかスピードが上がりません。なのでまずは軽いタッチで力を入れなくてもできる状態をつくってからサウンドの方に目を向けてくださいね!
多分多くの方がダブルストロークができるようになると音量を揃える練習や、スピードを上げる練習に入る。パラディドルも同じです。
しかし、まずこの軽いタッチ、力を抜く方向にまずは練習して楽なやり方を覚える方が先です。楽なやり方を覚えないからスピードも上がらない。無理やりスピードを上げてもすぐに限界がきます。なので軽いタッチで初めてみてくださいね。
前回も書きましたが、絶対この練習をしないといけないと言うものでもないです。
なので自分の用途に応じて、納得できた練習法だけを選んでやってみる事をおすすめします。
どういう事ができるようになりたいからこの練習をするという流れが大事です。この練習をすればどんな事ができるようになるのか?
ただ、教則物でこの練習をしようと書いてあるから練習するのではなく、自分の用途に応じた練習、納得ができる練習をする事が上達する上で大事ですよ。
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